FERRY's game blog

ドミニオンとか アグリコラとか

ハミ出し過ぎちゃって怖い! ~とあるドローとコストのメタ検証~(改題)

おかげさまで当ブログも一周年を迎えることができました。2年目のFERRY's game blogも、どうぞ御贔屓に!

と、ブログを続ける上で、ブログのネタ探しはかなり重要なウェートを占める訳ですが、あ~ら、奥様、巷では「ドミニオンの日々」の中の人、ヒロタシさんの呼びかけで「ドミニオンブログ対抗戦」なるものが始まったようじゃござ~ませんか。レギュレーションに関してはこちらに記事を上げておられますので、goko界に我こそはと名乗りを上げたい方や、ドミニオンブログ界の下剋上を企んでいる方や、とにかく若いリビドー(ドミニオンしたいハァハァ)を持て余しておられる方なんかは、是非参加をお薦めする次第なのであります。

レギュレーションの「(4)指名された側は拒否してもよい。その場合は新たなブログ管理人を指名する。ある程度断られ続けたら終了。」の一文の特に最後のあたりにいろんな意味でハラハラドキドキしたりもするわけですが、そもそも「(3)勝者は次のドミニオンブログ管理人を指名する」で指名されるためには、「ドミニオンブログやってます」アピールが必要なわけで、参加希望の方は、ヒロタシさんの元記事のコメント欄に書き込むか、ヒロタシさんのツイッターアカウントにリプを送るか、「#ドミニオンブログ対抗戦」あたりのタグでツイートするとかすると良いのではないでしょうか?

ちなみに、GW頃にヒロタシさんと0回戦をやった時の記事はこちら。今回も、もちろん参戦希望ですので、あなたの御指名、お待ちしてま~す!ワタシドミニオンブログチョットモッテル!

 

さて、記事タイトル無視の長文マクラがテンプレ化してきた、当ブログですが、いかがお過ごしでしょうか?今回の記事は、ドローカードに関する、ちょっとメタなシミュレーション結果の紹介です。

表計算ソフトのマクロで作ったドミニオンシミュレータで、カードのコストとドロー枚数の相関関係をシミュレートしてみました。「はみだし者」はサプライにある自身のカードのコスト以下のアクションカードの内容をコピーして使えるカードですが、自身のカードコスト、ドロー枚数を任意に調整できる「スーパーはみだし者(仮)」的なカード(ここでは”X”とする)を想定して、アクションは1枚のみ購入、属州4枚購入までのターン数を10000回試行した結果をまとめたものです。購入は6金で金貨、3~5金は銀貨、デッキに金貨が1枚以上含まれていて8金出ていれば属州購入というアルゴリズムです。

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グラフの縦軸は属州4枚獲得までの平均ターン数、横軸は”X”のドロー枚数を示しています。「0ドロー」の欄は、Xを買わずにお金プレイをした場合を比較として載せています。また、各シンボルは、各々、

  • Case1:初手銀銀_6金:初手4-3を銀銀から入って、”X”のコストを6金とした場合
  • Case2:初手銀銀_5金:初手4-3を銀銀から入って、”X”のコストを5金とした場合
  • Case3:初手X+パス:初手5-2を”X”とパスから入った場合
  • Case4:初手X+銀:初手4-3で”X”と銀貨を買った場合。もしくは、初手5-2で銀貨と2金の”X”を買った場合
  • Case5:初手銀銀:”X”は買わずにお金プレイをした場合

 を意味します。

まず、”X”のドロー枚数が1枚の場合ですが、Case1~4のいずれも、お金プレイよりも属州4枚獲得が遅い結果となりました。ドロー枚数が1枚のアクションを1枚買うだけでは、その購入にかかった手数を取り返すだけの効果を見込めない。ということを意味しています。逆に、銀貨1枚はドロー枚数1枚のアクションよりも強いとも言い換えることができるでしょう。

”X”のドロー枚数が2枚になって、やっとCase2とCase4で0.5ターン程度お金プレイよりも早くなります。単純に堀1枚だけ差しても、お金プレイと似たような速度しか出ない。というのは、なんとなくご理解いただけるかと思います。

”X"のドロー枚数が3枚を超えると、ようやく目に見えてお金プレイとの差が見えてきます。初手”X"+銀貨、初手”X"+パスの場合のいずれも、”X"のドロー枚数が1枚増える毎に、属州4枚の獲得ターン数が約1ターン速くなる効果だと言えます。「鍛冶屋→議事堂(狩場)→民兵打たれた後の書庫」のドロー枚数だと思えば、書庫のある場での民兵(辺境伯)が如何に利他的な行動か?というのが理解できるでしょう。

一方で、”X"のコストが5金以上であることの意味はCase1~2で理解できます。”X"のドロー枚数が3~5枚となっても、属州4枚獲得の平均ターン数が頭打ちになってしまうのは、”X"の購入がデッキ2周目で5金出る確率、6金出る確率に依存してしまうためで、そういう意味でも、デメリットがあるにせよ、4金で+4枚ドロー(+5枚回転)の公使は破格のカードだということができます。

また、初手4金”X"+銀貨(鍛冶屋ステロ)の平均速度は、初手銀銀_6金”X"(狩場ステロ)の平均速度よりも1ターン速く、初手4金”X"+銀貨(鍛冶屋ステロ)の平均速度は初手5-2での議事堂+パスと同程度の速度(実際には議事堂の1枚配る効果で対戦相手側に、議事堂の+購入で自分側に、それぞれ有利に振れる要因がある)。

などなど、だいたい感覚的に、「あ、そうかもね~」という内容になっているのではないでしょうか?今回のシミュレーションは、アクションを2枚入れるケースは含んでいませんので、今後試してみたいと思います。

※鍛冶屋ステロの場合はこちらの記事内、中庭ステロの場合はこちらの記事内で比較検証しています。

 

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次に、上のグラフは、1枚目のグラフと同じシンボルで、縦軸を分散(3σ)で取ったものです。値が低いほど、終了ターン数のバラツキが小さいことを示します。

一目見て、ドロー枚数が1枚のカードのバラツキが大きいこと。初手銀銀で6金のドローアクションを取りに行く戦術のバラツキが大きいこと。絶対速度は別にして、初手銀銀で5金のドローアクションを取りに行く戦術は、デッキの金量が増えている効果とデッキ二順目で5金出る確率が高いことから、バラツキが小さいことを示しています。

このあたりは、デッキ1順目にデッキに入る銀貨の影響が大きいことを示唆していて、対戦相手のデッキ1順目に入るタイミングでの大使館購入のデメリットについても類推できます。

また、ドロー枚数が4枚を超えると、今度は引いてくるカードの内容によって8金出るか出ないかのバラツキが増していきます。

 

今回は、ドロー系のターミナルアクションを1枚だけ加えるケースについての検証でしたので、実際のゲームには活かしにくいかも知れませんが、一方で場面場面のエッセンスは十分に感じられる結果でしたので、ドロー枚数の背景理解として、活用いただければと思います。

 

最近、ツイッターのTLで、「ボードゲームの攻略情報を無意識にばら撒く事は、ゲームの楽しみを阻害する行為である」旨のツイートを見る機会がありました。文脈としては、「リアルのオープンゲーム会等で、インストのついでにゲームのコツを教えてしまう」ようなケースについてのコメントでしたが、ブログでもこの点には留意する必要があると自覚しています。

最も、ブログのケースは、なんらかの情報を求めて、WEBの検索や、ツイートから飛んでくる方が大多数だと思いますので、実質的に不利益を与えてしまうようなケースは少ないと思いますが、毎回文頭に断り書きを書くのも無粋だと感じていますので、時折、このように記事内で触れる以外は、改めて注意を喚起することはしない方針です。ご理解をいただければ幸いです。

 

そんなこんなで、goko日本選手権も控えている。との噂もチラホラ聞こえてきますので、ますますドミニオンライフを満喫いたしましょう!

このブログのネタとしては、シミュレータでの商人ギルド最適化、肉屋最適化、執事最適化、村鍛冶最適化、あたりを意識しながら、マイペースでの更新になる予定です。では、また次回お会いしましょう。