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FERRY's game blog

ドミニオンとか アグリコラとか

ドミニオン日本選手権2015 参戦記 一日目予選ラウンド[追記有り]

時は1991年12月。有馬記念G1の舞台、中山競馬場はどよめいていた。最後の直線、圧倒的1番人気のメジロマックイーンが馬場中央を悠然と駆け上がる。その時、先行する2頭の間隙をゾッとするような末脚で交わして行く、鞍上の黄色い帽子も鮮やかな人気薄馬。
ダイユウサクだ、ダイユウサクだ、これはビックリ、ダイユウサク~!

時は移って2015年7月。渋谷もどよめいていた。ドミニオン日本選手権本戦終了時、準決勝に進む8名の中に、これまでの日本選手権の顔であったドミニオン木曜会の中枢メンバの姿がない。そんな中、汗で汚れた黄土色の帽子を被って、私はそこに立っていた。

というわけで、これはビックリ、本戦ラウンド2位、決勝卓に進出して、敗れはしたものの、来年のシード権も獲得したFERRYです。しいて言えばgoko中堅杯勢な訳ですが、特になんの実績もなかったところに、いきなりのブレイクで、看板がでかくなりすぎちゃいました。
実際、gokoのproレートも5500行ったこと無い勢なので、ドミニオンの総合的な実力はまだまだ発展途上ですが、今回はできることを丁寧にやっていったのが勝利を呼び込んだのかなと思います。サプライにも恵まれて、「うわ、このサプライ何すればいいんやろ?」みたいなのは無かったですね。特にサプライがランダムになると発表された本選は心配しましたが、少なくともガチガチのテクニカルなコンボ場や公領力が重要になる極端な荒れ場が無かったのはラッキーでした。


さて、ではでは、まずは、午前午後通した、予選のサプライから各王国カードの使用頻度を見てみます。前回の日本選手権では、基本+ギルドの環境でしたが、ギルドが小箱の拡張だったこともあり、午前午後通して4回使われたカードがあるなどの特徴が見られました。これに対して、今回の日本選手権は、基本+異郷の環境で、異郷が大箱の拡張だったこともあり、同一カードの使用は多くても2回と、満遍なくサプライに登場した印象です。

午前のみ使用:画策、玉座の間、密偵、泥棒、遊牧民の野営地、辺境伯
午後のみ使用:堀、公爵夫人、オアシス、民兵、宿屋、冒険者
使用無し  :宰相、よろずや、鉱山、官吏

その他の王国カードは全て午前1回、午後1回の使用でした。

ここでは、やはり、よろずやが使われなかったことが印象的でした。ステロで強く、特定のカード(オアシスや倉庫や村落など)と組み合わせるとさらに強くなり、屋敷を廃棄しつつ金量を確保できるコンボ材としても優秀と、基本+異郷環境におけるパワーカードのひとつでしたが、登場はありませんでした。サプライ作成者の意図は知る由もありませんが、非常に印象的なできごとの一つです。事前に、よろずや、大使館、坑道、議事堂、魔女、不正利得などがある、ステロ対決with呪い!みたいなサプライを予想していたのですが、あまりにもパワーカードが1つのサプライに集中してしまうので、バラけさせたのかもしれません。

そして、2年連続で出番の無かった、宰相先輩に幸あれ、、、。

さて、これだけだと面白くないので、午前、午後で共通するカードの組み合わせが同一サプライに含まれていたかどうかを見てみましょう。

<5枚共通:午前1回戦と午後3回戦>
共通サプライ:愚者の黄金、香辛料商人、鍛冶屋、祝祭、農地
初手香辛料愚者金からの銅貨圧縮と、初手鍛冶屋銀からの鍛冶屋ステロwith農地の対決が主軸になっているものと思われます。
午後3回戦はここに、国境村、開発、村、地下貯蔵庫、宿屋と、村テンコ盛りで引き切りもテーマに加わって、かつ、引き切りに行く際は、国境村、開発でパーツ集めの手順に関してもアイデアを問われています。国境村の獲得効果で鍛冶屋を取って、別に祝祭でBuyを出し、12金2購入あれば、(農地獲得、国境の村廃棄で属州獲得)x2で1T16点獲得というコンボも視野に入ります。(実際に喰らいました)
午前1回戦は、書庫、玉座、画策、街道、工房との組み合わせで、街道5枚ガメからの工房連打で属州をからすコンボが見えたり、ビッグマネー側は祝祭書庫が見えたりしています。
いずれにせよ、農地の使い方さえわかっていれば、初心者は鍛冶屋ステロwith農地で限界突破できますし、コンボ側はゲーム終了タイミングを支配できそうな大型コンボが組める構成になっていたようです。

<5枚共通:午前4回戦と午後4回戦>
共通サプライ:役人、魔女、値切り屋、交易人、厩舎
キーカードとなる魔女に対して、直接的にアドをとれる交易人、また金量を増やしやすい役人、値切り屋が同席しています。魔女に何人行くか?というのがテーマになりそうなサプライです。
午後4回戦は、書庫、大使館、堀、民兵、公爵夫人がサプライにありました。魔女が跋扈しても、交易人でリアクションをとりつつ、大使館の大量ドローで属州を買える一方、魔女、大使館の購入を遅らせる民兵があって、アンチの書庫もあるなど、序盤の相対有利の取り合いからの展開が熱くなりそうなサプライです。
午前4回戦は、地下貯、市場、神託、祝宴、不正利得がサプライにありますが、初手で神託が売れている場合は、自分のキーカードが落ちないように祈る祈りゲーが始まりそうです。

その他の組み合わせとしては
<3枚共通>
午前2回戦&午後1回戦:礼拝堂、木こり、研究所
午前3回戦&午後1回戦:改築、庭園、坑道
午前2回戦&午後2回戦:金貸し、義賊、シルクロード
午前3回戦&午後2回戦:議事堂、岐路、地図職人

<2枚共通>
午前4回戦&午後1回戦:祝宴、不正利得
午前1回戦&午後2回戦:工房、街道
午前4回戦&午後2回戦:市場、神託
午前3回戦&午後3回戦:開発、国境の村
などがありました。


さて、今回が3回目の参加となったドミニオンの日本選手権ですが、2013年が初参戦で予選9位からの本選42位。2014年が予選50位で予選落ち。そして迎えた2015年はリベンジの思いを胸に午後の予選に参加しました。

※書き始めてみて、思った以上に忘れていてやばいですね(萎)粗相があってはいかんので、同卓の方のお名前も書かない方向で。

午後一回戦サプライ
礼拝堂、木こり、改築、庭園、祝宴、
研究所、オアシス、坑道、不正利得、冒険者

番手忘れ、2位。

初戦は2位以上を取って落ち着きたいところですが、不正利得庭園と礼拝堂オアシス坑道(+改築研究所冒険者)、どちらに何人行くかで展開次第では4位も十分あり得るサプライなので、ドキドキしながら予選スタートしました。
ちなみに、対戦後の感想戦で「2-5なら礼拝堂研究所ですよね?」と言ったら、怪訝な顔をされましたが、普通にアリですよね?いまいち自信がないので、言い切れない系ドミニオンプレイヤのFERRYでありました。

自身の初手は、2周目の事故を嫌って、銀木こりからの庭園ルートだったのですが、下家は木こり木こりから庭園ルート主張、対面も木こり銀、上家は礼拝不正利得だったと思います。
最終的に木こり木こりの下家が勝つのですが、2周目に事故さえ起こらなければ、一気にアドが取れるので、攻めの姿勢で臨むためには、一番良かったのかなと思います。一方、銀木こりは、中途半端というか、不正利得が無いサプライであれば、庭園が枯れた後の公領へのアクセスも考えられますが、不正利得でデッキが膨れる今回のサプライでは、あまり意味がなかったかなと思います。不正利得を買えば、銀貨を買ってるようなもんですしね。庭園ルートの3人で、庭園は6-4-2で分かれたと記憶しています。
上家の礼拝不正利得は、他3人が不正利得庭園に回ったため、呪い廃棄が追い付かず、非常に苦しそうでした。
一方、FERRYの卓ではいなかった礼拝堂圧縮からのオアシス坑道ルートは、改築追加、研究者追加、冒険者追加のいずれの場合も、不正利得の呪いまきが無ければ、非常に速い戦術です。改築金金金金で属州2枚獲得できますし、荒場でも改築金が揃えば属州獲得できるのでよいですね。ただ、デッキ内の礼拝堂の位置に速度が大きく左右されるのと、今回は不正利得+呪い+庭園の速攻三山も視野に入っていたので、2vs2に分かれても展開有利になりそうな庭園にいきました。
銀木こりは失敗だったと思いますが、木こり木こりでの事故が怖いので、底沈みを除けば3~4ターンで確実に不正利得を買える木こり祝宴か、荒場に強いオアシスを先入れしておくオアシス木こりだったかな?と思います。


午後二回戦サプライ、
工房、金貸し、議事堂、市場、岐路、
神託、義賊、シルク、街道、地図職人

番手忘れ、1位。

ちょっと番手も展開も忘れすぎてて、申し訳ない感じですが、シルクルートが自分と下家の二人。街道工房はおらず、神託も義賊も売れていなかったと思います。対面と上家は、議事堂入ってたと思います。同じシルクルートの下家の方は、初手工房工房から、2順目も工房を買うジェットストリーム工房の構え。相手次第になりますが、後半息切れしないために工房の枚数は必要なので、非常にわかりやすいメッセージでした。FERRYは工房銀から二順目に工房をもう一枚差しながら、岐路を入れていきます。シルクルートの二人は、途中岐路工房工房のシルク2枚獲得とかが決まっていましたので、3山が速かったです。最終的には、シルク+岐路+屋敷の3山枯れだったかな。シルクが7-5に分かれたので、なんとか1位になりました。今更ながら、シルク側はタイミングを見計らって義賊を購入してステロ側を遅らせておかないといけなかったですね。
街道工房は、プレイ当時視野に入っていなかったので、帰ってから一人回ししてみましたが、なかなか上手くいきませんでした。金貸しから入って、銅貨圧縮しながら、街道工房で街道を集めた最後は街道で安くなった属州を工房で獲得するのか、最後岐路議事堂で引き切りながら、市場議事堂でBuyを出して、属州買い占めるのかどちらでしょうか?前者のパターンだと、上手くいけば12T27点くらい行きますが、安定感に欠けますね、、、。ドローにも岐路を使うので、最後結局アクションが残らなくて、工房での属州獲得と、金貸しで出した3金での属州購入の1ターン2枚止まりな感じです。後者だと、パーツ集めに時間がかかるのが難点です。まぁ、こうやっていろいろ手順煮詰めていくのが楽しいわけですが、、、。

[追記]街道プレイは、その後むーろんさんのブログの参考手順を見て、自らの不明を恥じました。なにこれ、めっちゃえぐいやん。3人行くとパーツ足りなくて死にますが、シルクと2-2に分かれたら、シルク側勝ち目無いかもしれない、、、。

午後三回戦サプライ、
地下貯蔵庫、村、鍛冶屋、祝祭、愚者金、
開発、香辛料商人、宿屋、国境の村、農地

確か3番手、2位。

対面と上家は香辛料から愚者金。FERRYも香辛料は買ったものの、愚者金4-4-2とかで分かれると3人目厳しいので、愚者金買わずに6金は国境の村鍛冶屋を取って、引き切り優先。下家は鍛冶屋ステロwith農地でした。
このサプライ農地があり、引き切った際の金量をあまり増やさなくてもよいので、11金2購入で公領と農地購入農地廃棄属州で9点行動を主軸にデッキを作っていきました。とはいえ、香辛料商人でどんどん銅貨を切っていくので、金量には多少余裕を持たせていました。
途中、上家が冒頭に書いた12金2購入(農地購入国境の村を破棄して属州獲得)x2のビッグターンを作って、一気に優位に。
次のFERRYのターンに、手札には香辛料商人銀貨銀貨勝利点勝利点という悲しみ。その時点で4位だったので、突撃あるのみで香辛料商人で銀貨を廃棄して2ドロー。上手くつながって、5金で公領を買えました。
その後、愚者金デッキの対面が、5金出ずに屋敷購入。挽回の目が出てきたところで、最後の最後引き切って11金2購入。公領と農地購入国境の村を破棄して属州獲得の11点行動でまくってなんとか2位。いろんなラッキーが重なっていたゲームでした。
引き切りデッキを組むなら、3人目でも愚者金に行って、3枚確保できれば御の字とすべきなんでしょうか? この辺の4人戦でどのルートに何人で展開が変わって、みたいな話もっと習熟せねば、、、。


午後四回戦サプライ、
堀、民兵、役人、書庫、魔女、
公爵夫人、値切り屋、交易人、厩舎、大使館

手番忘れ、2位。

交易人、銀から屋敷を銀に換えて、後は大使館ステロを選択したはず。はず!?なぜか、このゲームだけ、印象が薄くて、中身をほとんど覚えていません。書庫ある場なので、民兵買ってるはずはないし、ここまで大会点12点で、できれば2位が欲しい展開でしたから、ひとり大使館で金量が出ない展開を嫌って、交易人銀だったと思います。
まぁ、それもこれも、大使館で早めに属州が買えていて、今回の大会の目標だった予選突破をほぼ手中に収めた感じになったので、ゲームに集中しきれてなかったのかなぁと思いますが、それにしても忘れ方が激しい。



というわけで、2-1-2-2の大会点15点で午後総合12位。見事予選を突破することができました。
 初参戦の2013年が、2-1-1-3。9位突破。
 予選落ちの2014年が3-2-2-2。予選落ち。
 そして今回2015年が2-1-2-2。12位突破。

と、ほとんど2位以上には食い込んでおり、使用セットが限定されている予選初日は、予習の効果が活かされている様子が伺えます。あと、ランダムではなく、作られたサプライの方が、ルート間の相互作用など、何を軸に考えればよいかが、はっきり提示されているケースが多いので、自分の手馴れたルートを取ることができる。というのも大きな理由です。

さて、次回は2日目本選+準決勝+決勝の内容をレビューしていきたいと思います。