FERRY's game blog

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Gokoドミニオン中堅杯振り返り ~その4~ 第11戦~第14戦

さて、世間ではGokoW杯の日本Bチームがオランダに敗れたり、中堅杯の準決勝は、3組中2組の勝敗が決まったり、四国初のJ1チームが誕生したりしていますが、いかがお過ごしでしょうか。日本のドミニオン界が大会で盛り上がり、その盛り上がりの輪の中に参加させてもらっていることに、深く感謝する今日この頃です。

では、2勝8敗からの残り4戦の振り返り進めましょう。

 

第11戦、第12戦は兄ざっしーさんとの対戦なのですが、Goko名は「Delta-Alpha-Theta-Theta-Iota」を使っておられて、一致していません。ここでは、以降の記述を兄ざっしーさんで統一したいと思います。悪しからず。

 

第11戦 12/03 先手:兄ざっしーさん 53-11 FERRY ログ

 サプライ:大学, 採集者, 村, 民兵, 弟子, 地下墓所, 狂信者, 書庫, 改良, 拡張

      植民地場、屋敷場

 先手 兄ざっしーさん:4-3:民兵-銀貨

 後手 FERRY  :3-4:採集者-銀貨

”手も足も出ない”という状況をドミニオンで表現するなら、この試合のようになるでしょう。そのくらい何もできませんでした。のんびりと民兵アンチの書庫なんか買ってる場合ではなかった、、、。

錬金術セットのカードは使い方がわからないのが多いのですが、弟子と暗黒時代の破棄効果のあるカードが絡んだ時は、それらを軸にした展開を考えてみないと駄目ですね。

興味深いのは、「弟子で狂信者破棄」が戦略に組み込まれていたはずなのですが、兄ざっしーさんが大学には見向きもしていないことですね、、、。ポーション経由だと遅くなるとの判断だったのでしょうか?

改築系も含めて、破棄できるアクションが4種類あったのですが、その入手の順番も含めて、とても勉強になりました。序盤にFERRY側の構築を遅らせた民兵を弟子で廃棄したり、FERRYが身動き取れないのを見て取ると、拡張を入れて、植民地→植民地でゲームを終わらせにかかるなど、感心するばかりです。

前回記事のコメントにも書きましたが、「弟子で狂信者廃棄」に行くのに大学を経由した方が速いか、今回のように直接行くのが速いのか、少しほぼドミで一人回ししてみましたが、銀-ポーションから入って、大学からカードを集めていくと、中盤で金量がなかなか増えていかない展開になることが多かったです。素直に民兵-銀で入った方がスムースに5金6金に届いて、その後の白金貨も買いやすい感じでした。今回のサプライでは+購入を出すのに採集者でカードを破棄しないといけないので、序盤になんとなく銅貨を破棄してしまうと、後半銀貨を廃棄して無理やり+購入を稼ぐ必要があったり、窮屈な感じになってしまいました。相手民兵で2金Pが出ない展開になると大学経由は狂信者獲得枚数で負けてしまいそうです。地下墓所も、弟子で廃棄すると5枚ドローと地味に4金以下のカードを獲得できるのが美味しいです。

 

第12戦 12/03 先手:FERRY 43-38 兄ざっしーさん ログ

 サプライ:堀, 石工, 画策(災い), 司教, 共謀者, 金物商, 行進, 魔女娘, 不正利得, 商人ギルド, 鉱山

      属州場、屋敷場

 先手 FERRY  :4-3:魔女娘-画策

 後手 兄ざっしーさん:4-3:司教-画策

魔女娘の災いカードが画策だったので、画策+画策+共謀者をメインに進めることに。村系が無かったので商人ギルドに目がいっていませんでしたが、行進でキャントリップを使えばアクション増えてたんですね。司教があって、不要なカードはVPに換えられるので、行進を使うには打ってつけのサプライだったのではないか疑惑が、ログの振り返りで湧いてきました。やっぱり、行進は練習が必要そうです。

構築に関しては、兄ざっしーさんは共謀者を全く買っておられませんでしたので、そのあたりが勝敗を分けたのかなと思います。それ以外の購入の種類はほとんど同じだったのですが、不正利得多目購入→司教で破棄してVP獲得。よりも、画策x2→共謀者での動きが強かったようです。

ただ、FERRYの7ターン目の金物商購入は、共謀者で良かったかなと思いました。呪いで金物商が空振る可能性を考えると、特に積極的に購入する理由はなかったです。吟遊詩人があると良かったのですが、、、。

あと、石工も積極的に使って良いカードでした。6金でれば、4金過払いで共謀者2枚獲得し、石工は司教で廃棄してしまえば、二度美味しかったのですが、試合中に気が付くことができませんでした。

それにしても初手魔女娘はイマイチでした。画策を強制的に使ってもらうのに役立っていたかもしれませんが、結局魔女娘で呪いを撒けていないので、途中で司教でVPに換えてしまえばよかったです。

 

第13戦 12/03 先手:Mercury444Fさん 24-13 FERRY ログ

 サプライ:宰相, 村, 銅細工師, 海の妖婆, 収税吏, 労働者の村, ゴーレム, パン屋, 探検家, 鍛造

      属州場、屋敷場

 先手 Mercury444Fさん:4-3:銅細工師-銅貨

 後手 FERRY  :2-5:銅貨-銅細工師

銅細工師から、パン屋を集めて、鍛造で圧縮という骨組みはほぼ同じでしたが、構築の実力差がモロにでた形でした。Mercury444Fさんは3ターン目で銅細工師で6金出して、取っておいたコイントークンで鍛造購入。特に鍛造でどのカードをどのように改築していくかというイメージに決定的な差があったように思います。ちなみにMercury444Fさんの鍛造は

  • 03ターン:鍛造購入
  • 06ターン:銀貨+屋敷+銅貨→パン屋
  • 09ターン:屋敷+銅貨x3→屋敷
  • 11ターン:銅細工師+屋敷+銅貨x2→金貨
  • 12ターン:屋敷+銅貨x2→屋敷
  • 14ターン:労働者の村+屋敷→金貨

と、銅貨を圧縮しながら、次々とキーカードを獲得してゆきます。

一方、FERRYの鍛造は

  • 09ターン:鍛造購入
  • 12ターン:屋敷x2→労働者の村

と、お話にならない感じです。5ターン目に銅細工師で8金出してるので、買うならここで買っておくべきでした。キャントリップとしてのパン屋が強いので、銅貨圧縮できるだけで、随分違っただろうと思います。

属州をリードされた後は、属州を鍛造されて、どんどん逆転の目が無くなっていくといういかんともしがたい状態でした。ゲームが決まった瞬間のMercury444Fさんの手札はわずか15枚。パン屋6枚、鍛造1枚、労働者の村1枚、金貨3枚、属州4枚と、非常に美しい手札でした。

 

第14戦 12/03 先手:FERRY 26-30 Mercury444Fさん ログ

 サプライ:愚者の黄金, 灯台, 浮浪者, 開発, 詐欺師, 肉屋, 地図職人, 不正利得, 拷問人, 大市場

      属州場、屋敷場

 先手 FERRY  :3-4:銀貨-灯台

 後手 Mercury444Fさん:3-4:詐欺師-灯台

さて、予選最終戦を迎えて、ここまでの成績は3勝10敗。最後まで勝利を目指して頑張ります。

詐欺師、拷問人と、数打たれると厄介なカードがありますので、銀貨-灯台と購入。5金に欲しいカードが多いのと、アクションが増えないので、詐欺師ではなく銀貨を買っていますが、最後に肉屋で改築してしまえばいいので、ここはMercury444Fさんと同じく、詐欺師-灯台が正解だったように思います。

FERRYのメイン戦略は、不正利得で呪いを撒きながら、肉屋で不正利得を大市場に換える作戦でした。17ターンを終わった段階で、9勝利点差で残り属州は5枚。デッキの大市場の数は4-1と大きなアドバンテージを得ていたはずだったのですが、ここから”ゲームを終わらせる”部分に頭がまわってなかったFERRYは、18ターン、19ターンと継続して不正利得を獲得し続けます。この頃には、Mercury444Fさんのデッキには地図職人が4枚入っており、呪いを予め地図職人で流しておくプレイが可能となっていましたので、呪いを撒いても効果が薄い状態でしたし、一方でFERRYのデッキは大市場メインだったこともあって、金貨が1枚しか入っていなかった割に、デッキ枚数は30枚を超えていたので、かなり回転が悪く、金量が出にくい状態になっていました。

そこで、トドメが、21ターン目の呪い+属州x3+愚者金の手札で、持続の灯台の1金と足して愚者金購入。さらに、22ターン目は肉屋で呪い破棄ではなく、詐欺師破棄で公領獲得すべきだったなぁと、”わかっていない終盤”を過ごしてしまいました。

結局、ゲーム終了時手札に3枚も不正利得が残っていたので、18&19ターン目は公領購入。21&22ターン目も勝利点優先で動いていれば、勝てていたかもしれません。

今振り返っても、何故自分が不正利得ばかり買っていたか判然としませんが、多分「肉屋で不正利得破棄して大市場獲得」すること自身にハイになってたのだと思います。だから、餌となる不正利得の獲得に走ってしまったのだと、、、。不正利得は買えるだけ買ったほうが強いという固定観念があったのも事実ですが、序盤ならいざ知らず、属州が残り4枚になる終盤では、それなりの対応が必要だったなぁと思います。

 

 

というわけで、最終的な戦績は、3勝11敗。独断と偏見で、それぞれの内訳を分類すると、

 3勝は、作戦勝ち:2、同系統作戦の競り合い勝ち:1。

 11敗は、作戦負け:5、同系統作戦の競り合い負け:6。

と、作戦選択でも、プレイングでも相手にならなかったという内容でした。

課題としては、アタック場になれて、お互いの構築への影響を判断して、積極的にアタックするか、受けきっていなすかの判断を磨くことと、特定のカードの組み合わせ(特に弟子+狂信者)を自分の戦略にも盛り込むことでしょうか。

プレイングがまずいのは、一手一手をしっかり意識することと、場数をこなすことと、ログの振り返りでなんとか改善していきたいところです。

 

と、まぁ、勝つための検証もいいのですが、素直にGokoの大会楽しかったです。大会を主催していただいたyzxさんに、改めて感謝したいと思います。中堅杯に参加したおかげで、Gokoの日本人プレイヤーの方ともお近づきになれたので、引き続き充実したドミニオンライフを過ごしたいと思います。この記事執筆時点で、まだ準決勝1試合と、決勝戦が行われていませんので、大会の勝敗の行方にも注目です。

そして、対戦いただいた皆様、計4回の記事をお読みいただいた皆様ありがとうございました。また、どこかの大会でお会いしましょう。