手番ゲー乙は、どのくらいお疲れ様なのか?(追記有)
今回は、手番のお話です。
ステロが強い場での手番がどのくらい勝率に効くのかを、例によって鍛冶屋ステロで検証してみました。
シミュレーションの購入は、「ここで属州買っても勝てないから公領買う」ような駆け引きは全く考慮していませんし、(追記1)鍛冶屋購入は基本二枚までなので、番手が遅くて鍛冶屋が購入できなかったというケースも発生していないはずです。
また、10万回試行なので、”たまたま1番手が回ってしまった”ような偶発要因は、限りなく低くなっていると思われます。
※追記1;シミュレーションの購入は「ここで属州買っても勝てないから公領買う」駆け引きをしていました。ログを確認すると購入時”SUISIDE”となっているのが、該当部分で、10金で公領を買っていました。訂正いたします。
今回は、属州場、屋敷場、四人戦、初手ランダム、番手固定、標準の購入優先順で10万回のシミュレートをした結果、
- 一番手固定勝利が28.57%
- 二番手固定勝利が23.93%
- 三番手固定勝利が19.09%
- 四番手固定勝利が15.82%
- 引き分けが8.07%
で、平均決着ターンは14.6ターンでした。
四人が四人とも鍛冶屋ステロにいくケースはほとんどないでしょうが、一番手と四番手では、勝率にほぼ倍半分の差があります。引き分けが平均が約8%あるのを除けば、一番手の勝率は31%程度になりますので、3回に1回くらいの勝率です。
二番手と四番手でも、勝率は50%程度異なりますので、遅い手番のステロが非常に不利なことがわかります。
同様の検証を中庭ステロ(初手ランダム)で行うと
番手1/2/3/4/引分=29.17/22.63/17.71/14.33/10.13%
大使館ステロ(初手ランダム) で行うと
番手1/2/3/4/引分=26.92/23.08/20.00/17.29/7.62%
仮面ステロ(初手ランダム) で行うと
番手1/2/3/4/引分=30.07/24.73/20.08/16.61/5.03%
よろずやステロ(初手ランダム) で行うと
番手1/2/3/4/引分=31.47/24.14/18.94/15.55/6.08%
でした。
ここに挙げたステロ戦略の中で、手番優位性の強い順に並べると
よろずや>仮面舞踏会>中庭>鍛冶屋>大使館
となりました。
追記2:ここで言う手番優位性とは、(一番手の勝率)-(四番手の勝率)の大きいものを、”手番優位性が強い”と表現しています。
屋敷を破棄できて金量も確保しやすいよろずやステロが最も手番有利。圧縮の効く仮面舞踏会も同様です。かぶったアクションやあまったコインを戻せる中庭も。手番有利で安定します。
よりドローが安定して手番有利になるかと思われた大使館ステロですが、5-2限定、4-3限定にしてもあまり勝率の手番依存に変動がありませんでしたので、獲得時に銀貨を配る効果があるために、手番による有利不利が軽減されているものと思われます。
※データ検証には「Geronimoo's Dominion Simulator」(URL:http://dominionsimulator.wordpress.com/)を使っています。ツールの開発者の方々に感謝いたします。