あなたが彼女(金貨)のこと好きなのは知ってます。でも、私(ハーレム)の事も見てくださいっ。ねぇ、ちゃんと見てっ!(改題)
あざといタイトルがウリの毎度御馴染みFERRY's game brogでございます。エロゲもアニメもドラマも観ないので、特定の作品をパロっているわけではありません。悪しからず。
さて、いろんなブログ、書籍(ドミマニとかドミマニZEROとか)を観ても、特殊勝利点に関する戦略はあふれている(実際強いし)のですが、特殊財宝については、戦略の中心に据えるような性格のものではないためか、あくまで他の戦略のスパイス(引ききりに銀行混ぜると強いとか、荒れ場に投機あると強いとか、植民地場+圧縮時の投機強いとか)としての書かれ方が多いように思います。もちろん、不正利得や偽造通貨や愚者の黄金など、あれば取ってしまうカードは少なくないですし、これらは不正利得ゲー、愚者の黄金ゲーと呼ばれ、単調なゲーム展開になるキーカードとして認知されているようにも思います。偽造通貨なんかは、金貨を切ったり、重ねがけしたり、使う人の力量が問われるカードだと思っているので個人的には大好きなのですが、、、。
そこで、今回は一般的な戦術(例によって鍛冶屋ステロ)に、これらの特殊財宝を組み込んで、通常の金銀銅だけで戦う場合に比べて強いのか弱いのか検証していきたいと思います。
※ジェロニモ様の仕様の関係上、異郷環境までの検証しかできません。名品+封土とか、気になる組み合わせの検証ができないのがもどかしいところです。
定型化しつつありますが、例によって、属州場、屋敷場、4人戦、初手ランダム、番手ランダム、10万回のシミュレートによる結果です。今回は、まず純粋鍛冶屋ステロの購入アルゴリズムのおさらいです。
- デッキの金量が15より大きい場合属州購入
- 属州の残りが4枚以下なら公領購入
- 属州の残りが2枚以下なら屋敷購入
- 金貨購入
- 属州の残りが6枚以下なら公領購入
- 鍛冶屋を買った後、財宝カードの枚数が11の倍数になる毎に鍛冶屋購入
- 銀貨購入
一番勝敗に効くであろう属州を購入する優先1の内容を、(A)金貨が1枚でもある場合(count in deck "gold" > 0)、(B)デッキの金量が14より多い場合(total $ in deck > 14)、(C)15より多い場合、(D)16より多い場合と、購入条件を比較して見ます。
- A / B / C / D / 引分=21.558 / 21.667 / 21.784 / 21.578 / 7.268 %(14.3T)
と0.1%レベルの差ですが、(C)デッキの金量が15より多い場合属州を購入するアルゴリズムが強いことがわかります。以下の比較の中で標準的な鍛冶屋ステロのアルゴリズムとしては、この条件を用います。
※これまでも、この条件を用いていました。ジェロニモ様の最適化仕様でもあります。ちなみに、銅7銀3金1でデッキ金量は16となり属州購入条件を満たすのですが、とことんまわりが悪くて銅7銀4金0のデッキになることもありえます。この場合もデッキ金量は15ですので、上記検証結果から考えると8金出たら属州買い始めてほぼOKとなります、、、ほんとかな?。逆に、金貨を2枚いれてから属州を買い始めることにこだわると2%ほど勝率が落ちます。
<ハーレム>
ハーレムは、(A)金貨を買わずにハーレムだけを買い続けるのが最も強いです。(B)6金出た時にハーレムを2枚先行させて、後は金貨とハーレムを交互に買うケース、 (C)6金出た時にハーレムと金貨を交互に買うケース、(D)ハーレム無しの標準で比較をすると、
- A / B / C / D / 引分=27.2 / 22.5 / 22.7 / 19.0 / 5.2 % (16.1T)
との結果になりました。今まで、「やっぱり一枚くらいは金貨あったほうが良いのでは?」と思って金貨を買ってたりしましたが、ハーレム独り占めの方がウハウハなようです。ここで見逃せないのは、平均終了ターン数が標準的な鍛冶屋ステロだけの場合(14.2T)と比べて、2T弱遅くなっていることです。その分ハーレム無しの鍛冶屋ステロは属州を追加で買えるはずなのですが、勝利点が増えたデッキの劣化で、勝ちきれないのでしょう。逆にステロを選んだものの終了が遅くなりそうな展開の時は、継戦能力の観点からハーレムを差していったほうがより良いのだと思います。
<隠し財産>
隠し財産は、6金でた場合、金貨よりも先に二枚まで買い、かつ、隠し財産がプレイされている時は、8金届かなくても5金でていれば公領を買って金貨を獲得するプレイが強いです。この時、デッキの金量が12より大きければ属州を買い始めるのがよく、隠し財産の勝利点購入時に金貨を獲得できる効果を裏付ける結果となっています。
例として、(A)上記の隠し財産の最適化戦略、(B)隠し財産を3枚まで入れるケース、(C)隠し財産をプレイしても公領を買わないケース、(D)隠し財産なし標準の4種で比較すると、
- A / B / C / D / 引分=29.2 / 24.4 / 16.2 / 17.3 / 7.74 % (14.4T)
と(A)は標準的な鍛冶屋ステロを勝率で圧倒(+11.9%)します。隠し財産は3枚入れると多すぎで、隠し財産を入れた場合は積極的に公領を買ってでも金貨を獲得したほうがよいことがわかります。
またまた、長くなったので、続きは次回アップします。玉璽、銀行、愚者の黄金、不正利得、借金などの予定。
タイトルは、特殊財宝に女性が描かれているカードがハーレムしか思いつかなかったのですが、彼女は同時に特殊勝利点でもあるので、キレがいまいち。男性キャラ(?)はたくさんいるんですけどね。たとえば「お前がアイツ(狂信者)のこと好きなのは知ってんだよ。でも、俺(予言者)のことも見ろって言ってんだよ。なんで俺じゃ駄目なんだよっ!手切れ金(金貨)なんかよこしやがって!呪ってやるっ!ついでにカードも1枚ひきやがれっ!」とか。
※データ検証には「Geronimoo's Dominion Simulator」(URL:http://dominionsimulator.wordpress.com/)を使っています。
ツールの開発者の方々に感謝いたします。