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FERRY's game blog

ドミニオンとか アグリコラとか

強くなった鍛冶屋?強くなった偵察員?陰謀2nd Edition 警備員(Patrol)ステロの実力とは?

みなさま、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
今年のドミニオン日本選手権予選は、どんなレギュレーションになるんでしょうか、楽しみですね。


というわけで、新装開店となった公式Online Dominion Ver.3(通称stefドミ)やってますか? 自分が課金するか、課金垢とマッチングされる必要はありますが、日本語版が未だ発売されていない、帝国や基本2E(Second Edition)や陰謀2E(Second Edition)も遊べてしまうので、気が付いたら時間が溶けてしまって困ってしまいます。

stefドミの導入方法や遊び方については、三月さんのブログで詳しい記事が読めますので、こちらをご参照くださいませ。
4cost2buy-sir-martin.hatenablog.com

さて、その陰謀2Eの中でも、ドロー系ステロ大好きFERRYが気になっているPatrolについて、久しぶりに速度検証してみました。

どんなカードかと言いますと、、、
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Patrol
アクション コスト5

+3カード
山札から4枚を公開する。そのうち勝利点カードと呪いを手札に入れ、残りを好きな順で山札の上に戻す。

(テキスト・画像は、hirotashiさんのドミニオンの日々を参照させていただきました。)

もう、しばらく見ない間に、偵察員さん、こんなに立派になられて(号泣)、、、。3枚ドロー出来て、勝利点だけでなく、呪いも手札に入れることができて、なおかつお値段は1コスト上がっただけ!強い! +アクションが削られてしまったので、連打することは出来ませんが、冒険環境以降は、法貨とかチャンピオンとか、アクション事故リスクを大幅に軽減することができるサプライにもなりえますので、ドロー+回転UP+山札操作のできるPatrolのカードポテンシャルは非常に高いと言えるでしょう。願いの井戸と村のあるコンボ場なんかでは、なおさら猛威をふるいそうです。

そんな期待のPatrolさんですが、ステロスキーのFERRYとしては、ガチステロ(つかむぜBigMoney)した場合のPatrolの実力が気になります。そこで、約2年ぶりにエクセルVBAマクロによる検証プログラムを走らせてみることにしました。

カードの特性から推測すると、銀銀で入って、5コスト・+3ドローのカードの速度は、おおよそ属州4枚取るのに15.3Tかかります(下の図の赤色の”3ドロー”のデータ)。その後、4枚カードを公開して、勝利点と呪いを手札に入れ、次ターンの山札をよくすることができるPatrolは、さらに速度アップすることが期待できます。
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また、合計7枚山札を掘る関係で非常にリシャッフルを引き起こしやすいカードであると言えます。Patrol1枚でリシャッフルをまたいでしまうと、1回の対戦で使える回数が大きく減るケースも考えられますので、Patrol複数枚体制の方が良い結果になると考えられます。
もう一つ、5コストカードの宿命として、初手4-3か、初手5-2かで、使えるタイミングに差が出てきます。定性的には初手5-2の方がたくさんPatrolを使えると期待できますが、一方で初手5-2ではデッキ内の総金量が7から増えていないので、その後の購入に苦労するケースも考えられます。

まずは、Patrol1枚回し、属州場、屋敷場、初手ランダム、2000回シミュレーションの属州4枚の速度検証結果です。
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平均値=14.7T、中心値=15T、最大値=21T、最速値=10T、3σ=5.0となりました。単純な鍛冶屋1枚でのステロプレイが平均値=14.9T、中心値=15T、最大値=22T、最速値=9T、3σ=5.2ですから、速度的にも、バラツキ的にもほぼ同等という結果です。では、属州5枚の速度ではどうなるでしょうか?

結果は以下の通り、速度面の差は拡大し、かつ、バラツキの面で大きな開きが発生してしまいます。やはり、勝利点が増えてくる終盤の安定性・継戦力の面で、3枚ドローの後の、4枚公開&勝利点を手札に入れる効果が大きくみえてきます。(※属州残り4枚から、7金で公領を購入するアルゴリズムのため、より勝利点が増える状況になりやすい)
 Patrol属州5枚 平均値=16.9T、3σ=5.4
 鍛冶屋属州5枚 平均値=17.5T、3σ=6.6


次に、5コストカードを考える際に常に格差が発生する、初手4-3と初手5-2による速度差についても、検証してみます。
 初手5-2からPatrol1枚 属州4枚 平均値=14.7T、3σ=5.1/属州5枚 平均値=16.9T、3σ=5.5
 初手4-3からPatrol1枚 属州4枚 平均値=14.7T、3σ=4.9/属州5枚 平均値=16.8T、3σ=5.2

少し意外ですが、平均速度は変わらないものの、銀銀で入って、2周目にPatrolを入れた方が、属州4枚までのバラツキが抑えられる結果となりました。この傾向は属州5枚で比較しても変わりません。通常、銀銀で入って、5コストのカードを買う方針の場合、2周目に5金出ない確率が10%弱あることによるバラツキが大きく、その場合、Patrolを使えるのがデッキ4周目以降になるので、大幅に速度が落ちてしまうと考えていましたが、初手5-2でPatrolを買った場合にも、同様のバラツキを生じさせる要因があるということです。
Patrolはそれぞれ1枚なので、中盤以降リシャッフルをまたいでしまう確率に大差はありませんが、初手5-2の場合、2周目のデッキ枚数が11枚となってしまうため、3Tで使っても、4Tで使っても、確定でリシャッフルをまたいでしまうことから、初手でPatrolを入れるメリットが、Patrolの使用回数によるデッキ加速として見えてこないものと思われます。
また、初手4-3の場合、4Tまでに銀銀銀Patrolと入る可能性が高いですが、初手5-2の場合、4Tまでの購入がPatrolパス銀銀となり、金量で劣ってしまうケースも発生するためでしょう。

ここまでの、鍛冶屋1枚ステロ、初手5-2のPatrol1枚ステロ、初手4-3のPatrol1枚ステロの属州4枚獲得速度を比較してみます。
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このグラフだけを見ると、赤色の初手5-2のPatrolステロの方が良さそうに見えますが、遅い側へのバラツキも大きいため、全体の期待値としては、同じ平均値で、バラツキが大きいという結果になります。


ここで、もう一つのテーマ、Patrolを2枚入れることで、どの程度速度が向上するかみてみます。
 初手5-2からPatrol2枚 属州4枚 平均値=14.7T、3σ=5.9/属州5枚 平均値=16.7T、3σ=6.4
 初手4-3からPatrol2枚 属州4枚 平均値=14.3T、3σ=5.8/属州5枚 平均値=16.2T、3σ=6.1

初手5-2の場合、Patrol 1枚→2枚で属州4枚の速度は14.7→14.7T、属州5枚の速度は16.9→16.7Tとそれほど変わらないのに対して、初手4-3の場合、Patrol 1枚→2枚で属州4枚の速度は14.7→14.3T、属州5枚の速度は16.8→16.2Tと向上の度合いが大きくなっています。バラツキに関しては、アクションを2枚入れる場合の常として、1枚の場合よりも大きくなってしまいます。
これらの結果をグラフ化すると、以下の様になります。初手4-3からのPatrol 2枚ステロは1枚の場合にくらべて、遅い側へのズレがほとんどないので、「銀銀からのPatrolステロは2枚入れ必須」と覚えておいて損はなさそうです。

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念の為に、Patrolを3枚入れたケースも検証してみましょう。中庭ステロの場合、3枚目の中庭を入れてもデメリットは大きくありませんでしたが、Patrolの場合、アクション事故のリスクが上がり、かつ、金量も不利になることから、Patrol2枚はもとより、Patrol1枚よりも遅い結果となりました。購入の増えない場での購入機会の使い方が、結果に大きな影響を与えてしまう例のひとつと言えるかもしれません。

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最後にもうひとつ、「銀銀で入って5コストのカードを購入する方針の場合、3T、4Tで6金出てしまったら金貨を買うのか?」問題があります。以下の様に場合分けして比較してみます。いずれの場合も6金出た場合の優先順を比較しています。5金出た場合は素直に2枚までPatrolを購入します。

 Case0:Patrol2枚まで6金出ても金貨を買わずにPatrol優先。
 Case1:Patrolが買えていない場合はPatrol。Patrolが1枚入っている場合は金貨。
 Case2:6金出た場合は常に金貨。
 Case3:金貨を買えていない場合は金貨。以降は2枚までPatrol。

属州獲得速度は、以下の様になります。

 Case0:属州4枚 平均値=14.3T、3σ=5.8/属州5枚 平均値=16.7T、3σ=6.4
 Case1:属州4枚 平均値=14.0T、3σ=5.4/属州5枚 平均値=16.0T、3σ=5.6
 Case2:属州4枚 平均値=14.3T、3σ=5.4/属州5枚 平均値=16.2T、3σ=5.8
 Case3:属州4枚 平均値=14.0T、3σ=5.4/属州5枚 平均値=16.0T、3σ=5.8

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6金出てもPatrolを2枚まで優先するケース(Case0)は、アクション事故のリスクも上がるため、平均値、バラツキともにこれらの比較の中では最悪でした。3T、4Tに6金出た場合に金貨を優先する(Case3)か、Patrolを優先する(Case1)かについては、ほとんど差がありません。6金で常に金貨を購入するデッキ金量優先の方針(Case2)は、Case0との比較で、属州5枚の速度で微有利であり、デッキ金量を上げることで、デッキが勝利点で汚れてからの継戦力が向上することがわかります。

ほとんどの場合そうなのだと思いますが、ドロー系ステロの場合、アクションを打ちながら、同時にデッキ金量を上げていかないと、属州購入速度(1デッキ周回における属州獲得枚数期待値)で後手に回るので、序盤はアクション事故のリスクを避けつつ、デッキ金量を上げ、デッキ枚数が増えて、アクション事故のリスクが下がり始める中盤以降、デッキ周回のタイミングを計りつつ、2枚目のアクションを差すのが王道と言えそうです。Patrolの場合は、デッキ回転を上げる意味でも、気持ちPatrol優先でいいのかな?という感じでしょうか?


久しぶりのステロ検証、いかがだったでしょうか?

次は、年末にブログで書いた、廃棄系の検証で、記事を書いてみたいと思います。

今年も、楽しくドミニオンいたしましょう!



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